KANOの舞台、嘉義ちょこっと観光案内 (陳澄波と故宮南院編)
奇しくもこれを書いている今日は2月28日。
68年前、二二八事件のあった日に台湾の誇る嘉義出身の画家、
陳澄波の「陳澄波・二二八文化館」をご紹介するのも偶然ではない気がします。
日本と縁の深い画家です。
嘉義街外/ 陳澄波/ 1927年/ 畫布、油彩/ 64×53厘米(wikiより)
陳澄波・二二八文化館への行き方はこちらから。
以下、wikiから略歴を。
(どうして日本語版がないんだ〜!)
陳澄波は1895年嘉義に生まれ、その後台北の台湾総督府国語学校(現・国立台北教育大学)で日本人水彩画家・石川欽一郎に師事し、写生の手ほどきと水彩の技法を学びます。
1924年、30歳のときに東京美術学校(現・東京藝術大学)に留学、
1926年、第七回帝国美術展覧会で「嘉義の町はづれ」を発表、
台湾人として初めて入選を果たし、その後も何度も入選。
1929年に上海へ赴任し芸専教授と主任を兼任したあと台湾に戻り、
1934年には台陽美術協会を設立します。
1946年、嘉義市参議会議員になりますが、
1947年、228事件勃発後、議員として他の代表と共に和平交渉に向かった際に殺害されてしまいました。
ちょうど去年が生誕120年ということで、台南、北京、上海、東京と巡回展が催されていたんですね。日本では芸大が9月〜10月にかけて展覧、グランドフィナーレは台北の故宮博物院で今年の3月末日までです。
国立故宮博物院-故宮参観 > 展示情報 > 現在の展覧 > 陳澄波特別展—藏鋒
陳澄波がどんな絵を描く人だったのか、
それは絵を直接見ていただくのがいちばんですが、
1934年のインタビュー抜粋からも少しだけ伺えると思います。
*インタビュー抜粋は上記の故宮博物院サイトから。
「私が表現したいのは線の動感、そして渇筆の技法を使うことで、
画の全体に活気が行き渡るようにすることです。
または、言葉では伝えられない、ある神秘的な力を画の中で表現すること
とも言えるでしょう。私は作品を作る際、これらに気をつけています。
私たちは東洋人であり、西洋人の画風を鵜呑みにしてはいけません。」
で、ですね、この故宮博物院、台湾に初めて旅行ってなるとまあツアーに大概入ってます。この分院がただいま嘉義に絶賛建設中で、プレオープンが今年の12月28日予定。
しかも最初の三ヶ月は入場無料です。建設中の写真を見ると、けっこう広いです。
嘉義に建設中の故宮博物院南院、12月末に試験運営開始へ/台湾 | 観光 | 中央社フォーカス台湾
Radio Taiwan International | News | 故宮南院、12/28にソフトオープン
記事にもあるように、敷地は博物館エリア、宿泊施設や商業施設が入るエリア、人造湖エリアに分かれ、博物館では主にアジア各地の文物の収蔵や研究・保護・教育・展示などを行う予定だそうです。い、行かなきゃ!!!
最後にKANO関連のニュースを。
2014年、嘉義にKANO故事館というのが出来ました。
映画を観た方なら一見の価値ありではないかと。
KANO故事館は檜意森活村(Hinoki Village)という、
日本式家屋が建ち並ぶアート兼観光地の中にあります。
日本統治時代、阿里山から伐り出した檜を運び出すために林業の村がありました。
その跡地を台湾林務局が史跡保存兼観光地としても活用するために
新しく生まれ変わらせたんですね。
詳細と行き方はこちらから。
檜意森活村(Hinoki Village)
おまけ(だけどイチオシ!)
嘉義のグレープフルーツ緑茶(葡萄柚綠茶)!
源興 御香屋
【嘉義】御香屋。人氣爆滿的飲料店 :: 綠色工廠 Easylife Blog
嘉義に行くチャンスがあったらぜひぜひお試し下さい。
超人気店なので店前はいつも人でいっぱいですが、一飲の価値あり。
私は飲み終わった直後にもう一回並びに行きました…。
緑茶にグレープフルーツの粒々がひとつひとつプリプリのままどっさり入ってます。
緑茶の仄かな苦みとグレープフルーツの酸味と甘みの配分が絶妙です。
何も言わないで注文すると砂糖が入ってますが、
全糖=100%(通常)
少糖=75%
半糖=50%
微糖=25%
無糖=0%
(パーセンテージはだいたいのめやすです。)
で砂糖の量を調節出来ます。氷も
去冰=氷なし
少冰=氷少し
でカスタマイズ出来ます。
嘉義見どころいっぱいだよ。自分で書いててまた行きたくなっちゃったよ…。