台湾大好き 真喜歡台灣

気がついたら大好きになっていた台湾の魅力を追求しつつ、日本のよさも再発見! 邊追究完不挖的台灣的魅力,邊再發現日本的好處!

トマトは野菜か果物か。番茄是蔬菜還是水果呢?

トマトは野菜か果物か、って聞かれたら、大概の日本人は

「え、野菜でしょ?

って答えると思います。

私も長年、特に深い疑問も抱かず野菜と信じて生きてきました。

そんな地盤を揺るがすような出来事

それは今から数年前の台湾...ゴゴゴゴゴ(効果音)

 

 「 トマトは野菜」地盤にちょっとした揺らぎが来たのは台北でのホームステイ先。

みんなで晩ご飯をいただいて、ごちそうさまでした〜の後に

「はい、どうぞ」

と出てきたのはお皿に盛られた赤と黄色のプチトマト。

え?ご飯の後にトマト?と思ったけど、このお家ではこうなのかな〜と特に気にせず。

しかし、その後もグァバと共にプチトマトが食後のデザートとして供されること多々。

「ひょっとして、トマトってデザートって立ち位置なの?」

↑最初のアイデンティティ崩壊

 

で、その後、当時通っていた学校(台湾大学の言語センター)で決定的な出来事が。

学生はヨーロッパやアジアの様々な国からやって来た人で構成されていたんですが、

ついに、友人(日本人)の授業中に「トマトは野菜か果物か」問題勃発。

なんと日本人以外、全員が「トマトは果物」だったそう。

いや、野菜でしょ!

 

その授業の時も熱く議論されたようですが、アメリカではもう120年前に

野菜か果物か議論が最高裁まで争われたんですね。

当時は果物だったら関税なし、だったそうで、死活問題です。

トマト - Wikipedia

Nix v. Hedden - Wikipedia, the free encyclopedia

 

台湾では野菜、果物どっちなのか。

台湾の分類は、ええ、何それ反則!って感じです。

 

詳しくはこちら。

台湾の行政院農業委員会のトマトに関するページ。

(行政院は台湾の最高行政機関、日本でいうと内閣に相当。)

http://kmweb.coa.gov.tw/subject/ct.asp?xItem=515458&ctNode=8007&mp=349&kpi=0&hashid=

ざっと訳します。

「トマトは開花結実し、果実を食用とすることから果物に分類すべきである。

 但し、トマトの糖度は果物としては比較的低く、料理やサラダに多用され、

 デザートやスイーツとして用いられることが比較的少ないことから、

 野菜と認識する人もいる。この野菜か果物かという議論は絶えることがなく、

 アメリカでは1887年、トマトを野菜に分類して関税を課したい税関が、

 この争議を裁判にまで持ち込んだ。最終的に1893年5月10日、最高裁

 「トマトは野菜に分類される」と判決を下し、争議に決着を付けた。

 台湾では、学術研究及び統計上トマトは野菜に分類されるが、習慣や

 市場のの調査を鑑みると、

 大粒のトマトは野菜、小粒のトマトは果物

 とみなされている。」

 

大きいのが野菜で小さいのが果物って、そう来るとは...さすが台湾。

確かにプチトマトはデザートの立ち位置でいただくし。

ちょっと周りの友達にも聞いてみよう。