台湾大好き 真喜歡台灣

気がついたら大好きになっていた台湾の魅力を追求しつつ、日本のよさも再発見! 邊追究完不挖的台灣的魅力,邊再發現日本的好處!

「起こさないでください」と「請勿打擾」の間にあるもの

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「請勿打擾」は「起こさないでください」じゃないでしょ?
「じゃましないでください」じゃない?
 
ホテルに遊びに来た友達が不意にそんなことを言った。
言われて改めて札を見る。
 
Do not disturb
請勿打擾
起こさないでください
 
ほんとだ。言われてみればそうだ。
「Do not disturb」と「請勿打擾」は、お互いに意味が近い。
だけど「起こさないでください」は明らかに違う。
でも、英語と華語の意味にいちばん近い
「じゃましないでください」
を使っちゃうと、日本語の場合角が立つ。
 
昔、「ロストイントランスレーション」という映画があった。
原題は「Lost in Translation」で、映画は観ていないけれど、
このタイトルがすごく印象的だった。
ひとつの言語が違う言語へ翻訳される、
その隙間にどうしてもこぼれ落ちてしまうもの。
 
言語間の文化背景や概念が違うから、
しっかり説明しようとするとやたら長くなって、
本当に伝えたいことがぼやけたりする。
それで泣く泣く省略したりする。
いちばん近い意味に訳したり、思い切って意訳したり。
 
「請勿打擾」と「起こさないでください」の間には、
「じゃましないでください」があるかな?
 
Lost in Translationは異なる言語間だけでなく、
友達同士、恋人同士、夫婦、親子の間にもある。
同じ日本語を話していてもしょっちゅうある。
とりこぼされた意味がその辺にいっぱい転がっていて、
自分はそこにとっても興味があるなあ。